エクソシスト ビギニング

2004(C)MORGAN CREEK
メリン神父は、生まれ故郷のオランダで体験した、ナチスによるおぞましい残虐行為を阻止出来なかった事を境に、神への信仰心を見失っていた。第二次大戦末期のこと。恐怖の記憶から逃れるべく、故郷のオランダを捨て世界中を彷徨っている。流れ着いたカイロで、古美術収集家と名乗る男からケニアで発掘作業を行っているイギリスの考古学発掘隊に加わってくれと頼まれる。ケニアの僻地の発掘作業で、ビザンティン帝国時代の教会が発見されたのだ。教会は、予想を遙に超え当時のままで保たれていた。頼んだ男は、教会内部に隠された古代の聖宝である小さな彫像をイギリス発掘隊よりも先に見つけ出し、密かに自分に渡して欲しいと要求していたのだ。発掘現場に到着したメリンは、若い神父フランシスと、ドクターであるサラ・ノヴァック、少年ジョセフに出会う。遺跡の発掘が進むにつれ、ジョセフの周囲で猟奇殺人が発生し、その後も次々と殺人そして不可解な自殺が多発する。徐々にジョセフ自身にも異常が現れ、突然激しい痙攣から意識を失い、戯言を口走る様になる。そんな状況に恐怖を抱いた村人達は、ジョセフに悪魔が乗り移ったとし、神への生贄として彼の命を奪おうとする。実在するはずの無い教会、狂気に駆られていく人々。多発する猟奇殺人と変死体。やがて、悪魔の存在を確信したメリンは、再び聖職衣に身を包み、悪魔と対決することを決意するのであった。

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